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蝶の保全・保護活動

希少種(絶滅危惧種や天然記念物)の蝶を地元の方々が協力し保護活動を行っています。
保護活動に少々問題もあるようで、独り占めになっている場合もあります。

石垣市(アサヒナキマダラセセリ:沖縄県で天然記念物に指定)
保護は石垣市教育委員会が行っています。
保護としては、パトロールや立ち入り禁止に力を入れて、生息環境(自然環境)の保全等、増やそうということは行っていないようです。
室戸のミカドアゲハの保護と異なり、親しんでもらって、多くの方々に理解・協力してもらおうということは考えていないようです。(看板から推測 独り占め?)
パトロール(見張り)は、中堅管理職の市職員が行っているようで、なんか税金の無駄遣いのような気がします。
他の地域の保全看板に見られる「協力」や「お願い」の言葉は見られません。
保護活動の現状については、日本昆虫協会ニュースレター63
アサヒナキマダラセセリの保護活動の現状と今後の課題(約5.7MB)」をご覧ください。

アサヒナキマダラセセリの密漁については、日本昆虫協会ニュースレター62
アサヒナキマダラセセリ密漁事件と地元新聞の報道について考える(約7MB)」をご覧ください。
熊本県(ゴイシツバメシジミ:国の特別天然記念物、絶滅危惧I類(CR+EN)に指定)


ゴイシツバメシジミは、現在では、熊本県の一部のみに生息していて国の特別天然記念物、絶滅危惧I類に指定されて保護されています。
生息場所には監視員がいて、どんなところで見られるか等いろいろ情報を教えてくれます。
石垣島のアサヒナキマダラセセリの監視員のようにイヤらしくはなく、とても親切で印象いいです。
監視員もこうでなくてはいけません。こんな監視員の方なら採集しようかと思わないですね。
けんか腰で頭ごなしに「ダメッ!」って言われると反発する人多いのではないでしょうか?
けんか腰はいけませんね。石垣市教育委員会の方に見習って欲しいものです。

※この蝶は、熊本県だけではなく日本国内での採集が全面的に禁止されています。
室戸市(ミカドアゲハ:高知県で天然記念物に指定)
保護は室戸市ではなく、室戸岬の自然を守る会が補助を受けて行っています。
保護としては、パトロールや立ち入り禁止にするのではなく幼虫の餌となる食樹を植えたり、蜜源となる植物を植えるなどを行い ミカドアゲハを増やし、多くの方々にこの蝶を親しんでもらうことを目的としているようです。
松山市(チャマダラセセリ:愛媛県で絶滅危惧2類(VU) に指定)
地元の「愛蝶会」と地元の方々の協力を得て保全活動を実施しています。
四国亜種は、絶滅に近い状態。
岡山県(ウスイロヒョウモンモドキ:環境省絶滅危惧I類(CR+EN)に指定)
官民一体となり保護活動を行っています。また、新見市では、地域の宝物として市民が協力して草刈りや食草の植え付けなどの保護活動を行っています。


制作・著作:『蝶の図鑑(www.j-nature.jp)』




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